扶桑化学工業株式会社は2022年3月、当社独自の加工技術を活用した「コート果実酸」を上市いたしました。当製品は、有機酸の表面を油脂で均一にコーティングしたもので、次のような特徴があります。
●　有機酸が他の素材と直接接触することを防ぐことができ、本来、有機酸との反応により変質しやすい素材とも混合できる
●　有機酸が溶け出して効果を発揮するタイミングをコントロールできる
この特徴により、有機酸の可能性が広がり、より多彩な用途が探求できるようになりました。

従来、グミキャンディ類等への酸味付けのために有機酸を表面にまぶして使用する場合、有機酸自身が吸湿劣化してしまったり、ゼラチンから水分が移行してしまったりするという課題がありました。そこで「コート果実酸M」を代わりに使用することで、品質劣化を避けつつ思い通りの酸味付けが可能となりました。
また、反応・変質しやすい素材は通常のビタミンCと混合した際、変色する場合がありますが、ビタミンCを「コート果実酸V」に置き換えることで、変色を防ぎつつ有効成分を多く配合することが可能となりました。

今回上市ラインナップとしては下記の通りです。

・コート果実酸M （リンゴ酸の油脂コーティング品）
・コート果実酸C （クエン酸の油脂コーティング品）
・コート果実酸V （ビタミンＣの油脂コーティング品）

芯となる他の果実酸や、コーティング材質・比率を変更したラインナップも追加予定です。
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