お客さま、お取引先さま、地域社会をはじめ、多くの皆さまのこれまでのご支援に感謝とお礼を申し上げます。
化学に対する好奇心と情熱から始まった事業は、時代のニーズをキャッチしながら着実に成長を続けてきました。様々なステークホルダーの皆さまからお預かりした経営資源をもとに私たちが大切に育ててきた事業は、そのユニークな発想と技術力が評価され、2014年にグローバルニッチトップ企業100選に選出されました。その後も、当社は経営信条にある「技術を通じて国家社会に貢献」のもと、持続可能な社会の実現に向けて弛まずに、成長をしております。

当社の経営を支える事業は、ライフサイエンス事業と電子材料および機能性化学品事業です。ライフサイエンス事業は、果実酸の総合メーカーとして「酸」の持つ力を活かし、飲料や食品分野のみならずヘルスケア、工業、農業およびデジタル産業などで利用が広がっています。電子材料および機能性化学品事業は、半導体製造プロセスにおいて無くてはならない素材として利用されています。

2023年3月期決算も両事業ともに、業績は順調に推移いたしました。この先の需要をはじめ、変化する事業環境を鑑みて、2021年に2025年度を最終年度とする中期経営計画を2023年5月に上方修正しております。最終年度の経営目標として、売上高850億円、営業利益190億円を目指し残りの計画期間も邁進してまいります。

今回、昨年のサステナビリティ報告書の内容を更新した2022年度版を作成いたしました。中期経営計画の目標達成に向け、事業の成長とともに持続可能な社会を実現するための組織体制を構築し、企業価値向上への取り組みをまとめましたのでご覧ください。

社是である「限りなき進歩と創造」に社員の一人ひとりが取り組んでいくことにより、当社の事業が持続可能な社会の実現につながり、いつまでも「社会に必要とされる企業」となることを目指してまいります。
皆さまの引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げます。