PEOPLE

FUSOという恵まれた環境があるから、 自分らしいワークライフバランスを実現できる。

  • 電子材料事業部
  • 電子材料本部 商品開発部 東京研究所
  • S.K.2013年入社
  • 大学院 分子応用化学専攻

入社後、商品開発部の京都研究所に配属。2016年、東京研究所に異動。2018年、産休・育休をとり、2019年に復帰する。

入社の決め手となったのは、
先輩社員たちの真摯な印象だった。

入社の動機を教えてください。

学生時代は、有機色素と無機ナノシートを用いた人工光合成の研究をしていました。しかし、就職活動では研究開発の仕事を志望していたものの、分野やテーマについては特別なこだわりはなく、業種などよりも社員の皆さんの考え方や雰囲気を重視して会社を探していました。FUSOに入社しようと思った決め手も、このような先輩社員たちの印象が大きかったです。説明会で話を聞いたとき、とても真摯に仕事に取り組んでいて、仲間を大切にしている感じが伝わってきました。私は学生時代、研究を効率的に進めることに課題意識があり、説明会でそんな相談をもちかけたところ、同じ研究者同士の目線で丁寧に答えてくれました。また、「内定をもらった後も大学での研究は手を抜かずに取り組むべき。その経験は必ず企業の研究でも役立つから」というアドバイスも印象的でした。私自身同じような考えを持っていたので、ぜひこんな先輩たちと一緒に研究開発をしてみたいと思ったのです。

製品開発で重要な鍵を握る、
分析技術の研究に取り組む。

現在どのような開発に取り組んでいるのですか?

FUSOは、半導体研磨分野のコロイダルシリカにおいてトップクラスのシェアを誇っています。私がいる電子材料事業部の東京研究所では、この合成技術を応用して、半導体研磨分野以外へのナノシリカ粉末製品の開発を進めています。なかでも私が取り組んでいるのは評価分析方法の研究です。たとえば大学での研究なら、実験室で画期的な反応を実現できれば、それだけで高く評価されるかもしれません。しかし、企業での研究開発では、その反応を工業レベルのスケールで再現し、しかも安定的に生産できなければ価値はないのです。そのために不可欠となるのが、製品を評価分析する技術です。私たちが扱うシリカ粉末は、ナノサイズという超微細な製品であり、正確かつ効率よく分析するために、最先端の分析装置による定量的な評価などによりアプローチしています。また、半導体研磨分野以外での製品開発はFUSOにとって新しいチャレンジ。それだけに評価分析にもこれまでにない知識や技術が必要となり、それがまた難しさであり、面白さでもあります。

1年間の産休・育休を経験して
仲間たちの大切さを改めて実感した。

成長への転機となった経験はありますか?

入社6年目に産休・育休で職場を離れました。私にとって、この経験は大きかったですね。FUSOでは女性社員が産休・育休で休むのはごく普通のことなので、休みをとること自体はとてもスムーズでした。体調のすぐれない時などでもまわりの仲間たちが実験をサポートしてくれました。そして1年ほど休み、復帰してからは時短勤務をしています。どうしても時間に限りがあるため、以前に比べて仕事の効率を強く意識するようになりました。複数の実験を並行して進める時なども効率よく時間を振り分けるように工夫し、ちょっとした「すきま時間」も上手に活用するようにしています。この意識の変化は、自分にとって新鮮な経験でした。また、仕事は一人で行うのではなく、仲間たちと助けあって進めるものだということを改めて実感しました。子どもの具合が悪くなって急に休まなければならない場合などでも、必ず誰かがサポートしてくれます。理解のある仲間たちには本当に感謝してもしきれません。私自身も、助けが必要な人がいる時は可能な限りサポートするように心がけています。

研究者としての大切な時間があるからこそ
オフタイムも充実して過ごせる。

あなたにとって、FUSOとはどんな場所ですか?

子どもが産まれ育児をするようになって、研究者としてFUSOで過ごす時間の大切さ、楽しさを改めて実感しています。子育てでは思うようにいかないことも多く、家庭にいると行き詰まってしまうことがよくあります。そんな時でも、会社に行くことによって気持ちを切り替えることができます。朝、大急ぎで家事を済ませた後、会社に来て仲間たちとさりげなく雑談を交わす時間が私にとってかけがえのないリフレッシュタイムになっていますね。また、研究者として充実した時間を持てるからこそ、家庭でも楽しく過ごすことができるのだと感じています。このように自分らしいワークライフバランスを実現できるのも、FUSOという恵まれた環境があるからこそ。まだまだ学ぶべき分析技術は数多くありますし、化学的な知識の向上もより必要と感じていますが、将来的には評価分析ばかりでなく、そこで得た経験を活かして製品開発にもチャレンジしたい。これからもFUSOの研究者として自分なりの道を進んでいきたいです。