PEOPLE

半導体ビジネスを俯瞰しながら、 FUSOの商品開発を先導していく。

  • 電子材料事業部
  • 電子材料本部 営業開発部
  • Y.S.2015年入社
  • 大学院 人間環境学専攻

入社後、商品開発部に配属。半導体研磨分野のシリカ粒子の研究に携わる。2017年、営業開発部に異動。営業活動を進めるとともに社内の開発を取りまとめる。

自分の成果が製品に直結するような
手応えのある研究開発にチャレンジしたかった。

入社の動機を教えてください。

学生時代は、光合成の副生成物として重油を生成する微細藻類の研究をしていました。とても指導が厳しい研究室でしたが、あの頃に身につけた論理的な思考力や研究に対する心構えは、現在の仕事でも大いに役立っています。就職にあたっては、生物系の研究をしていたこともあり、最初は食品や化粧品といった企業の研究職に就くことを考えました。しかし、B to C分野での研究開発はマーケティング的な指向も強いことを懸念し、自分にとってあまり向いていないような気がしたのです。そこでB to B分野の化学メーカーを探すことに。超高純度コロイダルシリカや果実酸(有機酸)でトップクラスのシェアを獲得し、世界に誇れる技術を持っていること。若手のうちから主体的に活躍できること。これがFUSOに入社を決めた理由です。

ビジネスや開発の流れを俯瞰できることが
営業開発という仕事の面白さ。

現在どのような仕事に携わっているのですか?

入社後、シリカ粒子の研究開発に携わり、3年目に営業開発部に異動しました。現在は、主に半導体研磨向けのシリカ粒子の製品を担当しています。顧客の要望を聞いて、既存製品の改善や新規の開発を検討し、それを社内の関連部署に落とし込んでいくというのが基本的な業務の流れ。したがって、営業でありながらも、開発の要素も強い仕事といえますね。
近年、半導体分野はますます微細化が進み、シリカ粒子の開発では0.1ナノレベルでの大きさや形状のコントロールが要求されます。このような最先端でのニーズに応えていくためには、そのバックグラウンドとなる半導体開発全体の動きも把握しておかなければなりません。一方で、開発や生産ばかりでなく品質保証や物流、購買など社内の多様な部署の連携が不可欠となります。このようにビジネスや開発の流れを俯瞰的に掴み、自分で先導していけるところが営業開発という仕事の面白さだと感じています。

研究開発で経験を積むうちに
新たにチャレンジしたい気持ちが膨らんできた。

なぜ研究開発職から営業開発職へ?

入社してから2年間、シリカ粒子の研究開発に取り組みました。入社早々に最先端の開発テーマを任され、責任もやりがいもある仕事でした。しかし、経験を積むうちに新しい気持ちが膨らんできました。私たちが開発するシリカ粒子は、半導体製造の中でも上流部にあたる研磨工程で用いられます。その領域を専門的に深掘りしていく研究開発は非常に魅力的ではあるのですが、私はもう少し高い視点で半導体分野を広く見渡しながら取り組む仕事の方が自分に合っていると思ったのです。そんなことを感じ始めたタイミングで営業開発部への異動を打診され、思い切って新しい仕事にチャレンジすることにしました。もちろん、第一線の研究開発で得た知見は自分にとって大きな財産であり、営業開発の業務でもなくてはならない武器になっています。一方で、顧客との議論の進め方など学ぶことも多く、営業開発に携わるようになってからの5年間を振り返ると、自分なりに大きく成長できたなと感じています。

主体的に取り組める環境にいるからこそ、
責任感を持って仕事に向き合いたい。

最近、仕事で意識していることは?

最近、相手の立場になって仕事を進めることを改めて意識しています。サッカーにたとえるなら、単にパスを出すのではなく、ゴールに向かって相手が受け取りやすいように丁寧にボールをつなげてあげる。主体的に先導して仕事に取り組める環境にあるからこそ、責任感を持ってまわりの人たちに接していこうと心がけています。このように前向きに仕事に取り組めるのは、いざとなったら上司がフォローしてくれるという安心感があることも大きいですね。
将来のキャリアプランについては、具体的なイメージを持っているというよりは様々な可能性を感じている、といった状態です。今の経験を生かして再び研究開発に取り組むというステップもあります。しかし一方で、やはり広い視野で進める仕事の方が自分には合っているような気がしているので、この営業開発という仕事を突き詰めていけば、自然と次のキャリアが見えてくるとも感じています。